糖尿病の詳細

 糖尿病とは、血糖値が高い状態(空腹時126mgdl以上、食後200mgdl以上)が持続する状態です。血糖値170mgdl以上では尿糖が出るため、糖尿病と呼びます。  糖尿病には主に1型と2型がありま...
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糖尿病は血糖値が異常に高い状態が続く病気ですが、では血糖値が高いとなぜ体に良くないのでしょうか? 高血糖が体に与える影響や、恐ろしい合併症。また血糖値の仕組み、さらに糖尿病予防のための生活習慣や食事法などをまとめてご紹介します。

糖尿病とは、どんな病気?

糖尿病は、 血糖値(血液中のブドウ糖の量)が異常に高い 状態が続く病気です。食事からとった糖質(ご飯、パン、果物など)は、消化されてブドウ糖となり、血液に混ざって全身に運ばれ、脳や筋肉などを動かすエネルギー源となります。
 
このブドウ糖(血糖)を細胞内に取り入れてエネルギー源として利用したり、余ったブドウ糖を肝臓や筋肉に一時的に貯蔵したりするのに必要なのが、 すい臓から分泌されるインスリン というホルモンです。このインスリンの分泌量が少なかったり、うまく働かなかったりすると、血液中のブドウ糖が有効に使われず、常に血糖値が高くなる高血糖の状態になり、全身の血管が障害を受けてさまざまな症状を起こします。

糖尿病の原因

  1. 1型糖尿病

自己免疫異常により、インスリンを合成する膵β細胞が破壊され、インスリンが絶対的に欠乏し、高血糖になります。8〜12歳の思春期に発症が多くなりますが、幼児や、最近では成人にも発症がみられます。日本の有病率は1万人に約1人です。

  1. 2型糖尿病

糖尿病の98%以上を占め、40歳以降に起こりやすい タイプです。インスリン分泌の低下あるいはインスリン抵抗性によって骨格筋などでの糖の利用が悪くなり高血糖を来します。2型糖尿病は多因子遺伝で、家族性に起こります。日本での患者数は急激に増加し、最近では50歳以上の人の約10%が2型糖尿病です。

  1. その他の疾患に伴う糖尿病

遺伝子異常が突き止められた糖尿病(MODY、ミトコンドリア糖尿病)や、糖尿病がほかの疾患や条件(内分泌疾患、膵疾患、肝疾患、ステロイド薬服用)に伴って発症することもあります。

  1. 妊娠糖尿病(GDM)

妊娠中には女性ホルモンなどの影響で耐糖能(たいとうのう)が悪化し、糖尿病になることがあります。多くは出産後、正常に戻りますが、妊娠糖尿病になった女性は将来糖尿病を発症しやすいので、注意が必要です。

糖尿病を招きやすい8つの生活習慣

2型糖尿病は遺伝的な体質に、肥満や食生活の乱れ、運動不足などいろいろな環境因子が加わって発症する生活習慣病です。 やせていても加齢や運動不足などで糖尿病になる ことがあります。

そこでまず、誘因となる生活習慣を振り返ってみることからスタートしてみましょう。以下のような生活習慣がないかどうか、チェックしてみてください。これらに一つでも当てはまるようなら、糖尿病になる危険があります。

  1. 糖尿病を招きやすい8つの生活習慣
  2. 食事のリズムが不規則で、そのうえ一度にたくさん食べることがたびたびある
  3. 夜遅く食べ、すぐに寝てしまうことがよくある
  4. 人より食べるスピードが速く、長くても15分とかからない
  5. 脂っこい料理が好きで、反対に野菜はあまり食べない
  6. 簡単に食べられるラーメンや丼物が好き
  7. 甘い清涼飲料を1日に2回以上飲む
  8. アルコールが好きで、週に5日以上飲む
  9. 車での移動が多く、歩くのは1日に2000歩以下

糖尿病や高血糖が恐い理由は、合併症にある

血糖値が高いだけでは、初めのうちは何の自覚症状もありません。 ここが糖尿病の恐ろしいところなのですが、自覚症状がないために高血糖の状態を放っておくと、知らないうちに全身の血管や神経が侵され、 やがて全身にさまざまな合併症 を引きおこします。これらのうち、 糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症を糖尿病の3大合併症 と呼んでいます。

糖尿病性網膜症は、目の奥にある網膜の細い血管に詰まりや出血などの異常がおき、重症化すると 網膜はく離 などから 失明 する危険度が高まります。

糖尿病性神経障害は体の末端の神経から侵されます。 手足の先の冷たい感じやしびれ、痛み などから始まり、症状が進むと感覚そのものがなくなってしまいます。けがややけどに気がつくのが遅れるうえ傷が治りにくく、最悪の場合は細胞が死んでしまう 壊死 をおこし、 足を切断 せざるを得なくなることも少なくありません。

糖尿病性腎症は、腎臓の細い血管に異常がおきて、体中から運ばれてきた老廃物の処理ができなくなります。腎臓は、血液を濾過する働きをしていますが、その網の目が粗くなり、体内のタンパク質が尿中に漏れ出てしまいます。進行すると最終的には 尿毒症 となって命が危険にさらされるため、 人工透析 で腎臓の替わりに血液中の老廃物処理を一生涯、定期的に続けなくてはなりません。

これら3大合併症は、どれも細い血管が高血糖状態によって障害を受けるためにおこります。しかし、高血糖状態で傷つくのは細い血管だけではありません。脳や心臓、手や足に酸素や栄養を運んでいる太い動脈も傷つき、動脈硬化をおこします。

これに加えて、血糖値が高いと中性脂肪値が高くなりやすく、中性脂肪値が高いと血管内の余分なコレステロールを回収するHDLコレステロール値が低くなりやすいという相関関係から、動脈硬化はますます進んでしまいます。この行き着く先は、脳梗塞や心筋梗塞という命を直接脅かす重大な病気であることはもうおわかりでしょう。

代表的な糖尿病の症状

  • のどのかわき 口渇(こうかつ)、多飲
  • 尿量の増加 多尿
  • 尿に糖が多量に排泄され、その甘い匂いで発見されることもあります。
  • 強い疲労感 体力低下、易(い)疲労感
  • 体重の低下

こうした兆候がなくても安心はできません。これらの 症状は、病気がかなり進行しないと現われない からです。

健診で血糖値が高めだとわかったなら、放置しないことが大切です。

糖尿病になってからでは後戻りできない、まずは予防から

生活習慣によって発症する 「2型糖尿病」の治療の基本は、食事療法と運動療法で血糖値をコントロールすること です。こうした食事や運動への配慮は、高血糖でない人にとっても、健康で長生きするための生活習慣となります。長い人生を元気で楽しくすごすために、次のようなことに気をつけましょう。

食べ過ぎない
食べ過ぎると血糖値が上がるため、1日に必要なエネルギー量を知っておくことが大切。1日の必要エネルギーは、デスクワーク中心の人なら「適正体重×25〜30kcal」が目安。「食品交換表」などを参考に、一度おおよその感覚をつかんでおくとよい。お菓子やジュースもエネルギー量に含めて考える。

  • 適正体重は「身長(m)×身長(m)×22」で求める。
  • 立ち仕事が多い人は30〜35kcal、肉体労働をする人は35〜40kcal

食事のバランスに注意
一汁三菜の献立をこころがけ、主食(穀類)、主菜(肉・魚・豆など)、副菜(野菜・海藻、きのこなど)を毎食食べるようにしたい。主食とおかずの割合をだいたい1対1に、おかずの3分の2は野菜中心の副菜と考えて。食物繊維はエネルギー量が少なく血糖値の急上昇を抑えてくれるので積極的にとろう。精製していない穀物や野菜、いも、豆などに豊富。主食を白米から玄米に替えるのもおすすめ。

1日3食を規則正しく食べよう
まとめ食いは食後の血糖値を急上昇させ、食事と食事の間隔が短いと血糖値が高い状態が続くなど、血糖値の変化が乱れるため、1日3食をできれば一定の時間にとりたい。3食それぞれのエネルギー量も同じくらいになるようバランスがとれれば理想的。

有酸素運動を週に3回以上
運動をした後は血糖値が下がり、運動を習慣にすると肥満が解消して、インスリンの働きもよくなる。1日20分くらいの運動を週に3回以上すると効果的。ウオーキングや水泳、サイクリングなど、酸素をとりこみながら全身の筋肉を使う有酸素運動を無理なく続けることをめざそう。運動の程度は「ややきつい」と感じる程度を保つ。

睡眠(休養)
睡眠不足はインスリンの分泌力を低下させ、働きも悪くして、血糖値が上がりやすくなります。十分な睡眠(休養)が大切です。

喫煙
喫煙によってインスリンの分泌力が低下したり、働きが悪くなることから、喫煙を続けていると糖尿病になりやすくなります。タバコは糖尿病だけでなく、生活習慣病をはじめとする多くの病気の原因となります。まず禁煙から始めましょう。

健康食品・トクホって糖尿病に効果はあるの?

消費者の健康志向の高まりに伴い、健康食品の市場が拡大しています。糖尿病に関してもさまざまな「いわゆる健康食品」がその効果を喧伝(けんでん)していますが、そのほとんどは有効性・安全性の科学的根拠に問題があり、時には含まれている違法な成分により、重大な健康被害を起こすこともあります。

特定保健用食品(通称トクホ)は「いわゆる健康食品」とは異なり、その有効性・安全性が厚生労働省により認可された食品です。糖尿病の患者さんにとって気になりそうな「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」などと「血糖値」に言及するトクホも少なくありません。しかしながら、トクホは糖尿病の患者さんを利用対象者としておらず、その効果もかなり限定的であり、一般的に高価であることなどにも注意する必要があります。

健康食品・トクホに関しては独立行政法人国立健康・栄養研究所のホームページ (http://hfnet.nih.go.jp/)にあるサイトも参照してください。