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アトピー、蕁麻疹はかゆみのコントロールが大切!-乳幼児[アレルギー性の病気]対処法
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出典:株式会社法研「らくらく育児百科」
総監修:細谷 亮太 聖路加国際病院特別顧問 小児総合医療センター長
アトピー性皮膚炎
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麻疹,はしか関連のニュース
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- はしか 大阪で急増、全国最多見通しの81人に…10~30代が8割(ヨミドクター(読売新聞))
- 筑波メディカルセンター はしか、2人院内感染か 入院患者の男児と同室(茨城新聞)
- 茨城・つくば市の病院ではしかの2次感染(産経新聞)
- はしか感染拡大 大阪の患者数が全国の半数占める(ABC NEWS 関西ニュース)
- 【感染症ニュース】麻しん(はしか) 2019/2/4~2/10(第6週)までの累積患者報告数は167名、大阪を中心とした麻しんの患者発生状態が継続中(感染症・予防接種ナビ)
- 感染力の強い「はしか」、どれくらいの距離や接触でうつる? 病院までの移動手段は?(オトナンサー)
- はしか、神奈川でも患者増加 「予防接種の徹底を」(神奈川新聞)
- はしか感染拡大、山梨県も対策徹底を通知(UTYニュース)
- フィリピン はしかが猛威 患者8400人以上 130人余死亡(NHKニュース&スポーツ)
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はしか(麻疹)とはどんな病気?
せき、高熱、発疹を特徴とする小児期の急性ウイルス性疾患 です。 伝染力が強く、体の免疫が強く侵され、重い合併症も多い病気 です。最近の小児の急性疾患では重症度の最も高い疾患のひとつです。 好発年齢は1歳代が最も多く、次いで6〜11カ月、2歳 の順です。近年、 成人麻疹の増加 が問題となっており、10〜20代での発症が多く報告されています。
はしか(麻疹)の症状とは?
潜伏期は10〜12日で、発熱、せき、鼻みず、涙がたくさん出る などの症状で発症します。病期を カタル期(前駆期)、発疹期、回復期 の3期に分けます。
カタル期は2〜3日 で、強いウイルス血症(血液中に麻疹ウイルスがたくさんいる)があり、ウイルスはこの時期に全身に広がります。 発熱、くしゃみ、鼻汁、せき、目やに、光がまぶしく感じるなどの症状 があります。この時期の後半には、奥歯の横の粘膜に小さな白斑が現れます。小児科医はこのコプリック斑と呼ばれるものを見て、麻疹の発疹が出る前に麻疹の診断をします。 発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈着を残して回復に向かいます。
肺炎、中耳炎を合併 することが多く、1000人に0・5〜1人の割合で脳炎を合併します。また、麻疹ウイルスに感染後、とくに学童期に発症することの多い中枢神経疾患として、亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)(SSPE)があります。知能障害、運動障害、ミオクローヌスなどの症状を示し、発症から平均6〜9カ月で死亡する進行性の予後不良な疾患です。発症頻度は麻疹にかかった10万人に1人程度といわれています。
はしか(麻疹)を発症したら…治療法とは?
はしか(麻疹)を発病したら、すぐに小児科を受診する必要 があります。しかし麻疹ウイルスの特効薬はありません。 安静、水分と栄養補給、解熱薬、鎮咳薬 (ちんがいやく)など対症療法が中心になります。
熱は約1週間 続きます。とくに消耗の激しい病気ですから、 脱水や合併症には注意 してください。 解熱後3日を経過するまでは登園、登校はできません。 細菌感染症を合併すれば抗菌薬が使用されます。ビタミンAを補給する場合もあります。肺炎、中耳炎を合併することも多く、入院率は約40%といわれています。
はしか(麻疹)予防にはワクチンが効果的
はしか(麻疹)は感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできませんので、予防接種が最も有効な予防法 といえます。ワクチンを接種して発症そのものを予防することが最も重要です。 接種時期は、1歳 になったらできる限り早く接種することが望まれます。日本では、2006年からMR(麻疹・風疹混合)ワクチンが広く使用されるようになり、2006年6月からは、 1歳児と小学校入学前1年間の幼児を対象とした2回接種制度 が始まっています。これらの時期に受けるワクチンは、定期接種として通常、無料で接種が受けられます。
また、2007年の全国的な麻疹流行は10〜20代が中心であったため、国の麻疹対策が大きく変わりました。2008年度から5年間の時限措置として、10代の者への免疫強化を目的に、中学1年生と高校3年生相当年齢の者に対する2回目の予防接種(原則としてMRワクチン)が、予防接種法に基づく定期接種に導入されました。